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先に『上流社会』のほうを観ていたので、色メガネで観てしまったかも。キャサリン・ヘプバーンとグレース・ケリーだと後者のほうが断然キレイだなぁとか、妹はバレーしながら挨拶してるよ!とか、おおお、ヨットの名前は“トゥルー・ラブ号”なんだ!とか。ヨットの名前を聞いただけで、クロスビーの♪とぅる~~~・らぁ~~~ぶ♪が頭の中をリフレインする。しまいには、両者ともどもごちゃまぜになって、“トゥルー・ラブ”をケイリー・グラントが歌ったような気持ちに。こっちで唄ったのはJ・スチュアートだっつーの。それも“オーバー・ザ・レインボウ”だし。むぅ、これは、冷静に観ることはできない。普通なら原作とリメイクどっちがいいか?なんてナンセンスな問いかもしれないけれど、この作品に関してはついつい比べてしまう。というのも、ストーリーがまったく同じで、あとは役者さんの個性にあわせて行動がちょっと違っているから。また、どっちの作品もスターそろい。もう、好みの問題でしかないよーな。てなわけで、私は歌にジャズ、踊りとグレース・ケリーの『上流社会』のほうが好きです。あっ、それとこの作品のJ・スチュアート、例の雑誌記者は余裕がなくて、人間的にはイマイチでした。30歳にもなって何かに怒っていて、それで偉そうに「金持ちはどーたらこーたら」って言っているくせに世間知らず。逆にケイリー・グラントのほうはニヤニヤしていて、人を小バカにしたような感じが、どうも、ねぇ。彼ららしいっちゃぁらしいんだけれど。やっぱり『上流社会』のほうの二人組のイメージが頭に入り込んでいるからかなぁ。どっちを先に観るかで、変わってくるのかもしれません。
【元みかん】さん 7点(2004-12-20 01:53:40)
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