| 作品情報
レビュー情報
謝肉祭にはじまり、謝肉祭に終わる……。どの登場人物の気持ちも痛いくらいにヒシヒシと伝わってきます。そう、本当に痛い。「何でこうしなきゃいけないんだろう?運命の悪戯?どうして?どうして~っ!!」と思いながら観ていたので、むっちゃ疲れました。み~んな、自分の想いをどこに投げかけたらいいのかわからなくて、それでも懸命にあがいている。はっきりいって分別のついた大人は誰もいません。客観的にみたら“バカ”ばっかりなんですが、皆が皆“愛すべきバカ”なんです。イヤな人物っぽく描かれている伯爵でさえ、この映画では哀しい人と思えてしまうから不思議。だから、印象的なシーンやセリフはたくさんあります。その中であえて一つを挙げるとすれば、舞台のギャランスを見初めた伯爵が楽屋にやってきて、口説き文句を言った後のギャランスの言動でしょうか。「宝石だ、馬だ~並べてさぞ豪勢でしょうよ。天がくれるというならもらうわ。“あなたの人生が一変する”ですって? 私の人生がないとでも? これでも好きな生活よ。とにかく財産目録を並べるのも結構。私を好きなのも結構……」という言葉にカックイイ~って思ってしまいました。
【元みかん】さん 7点(2003-11-09 07:01:56)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |