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《ネタバレ》 子供の頃は『ゴジラ』で泣いたのに、人間がすれてきたためか最近は涙を流すことの少なくなった私の涙腺を刺激した映画。音楽の素晴らしさは当然なんですが、愛に溢れた人間の良心みたいなものに触れさせていただきました。さすがジェームズ・スチュアート(が出ている作品)!ありがとう、ありがとぅ~っ。奥さんの魅力については↓のお二方が書かれていますが、さらに付け加えて。夫が自分の楽団を作りたいけれど金がない、ってときにサッと出すんですよ。彼女は。旦那の財布から少しずつ抜いたお金を貯めておいて。彼が楽団を作るって信じていたんですよね。私が欲しいくらいです。そんな奥さん。でも大志のない私は金を抜かれると怒っちゃうでしょうが。それから、ムーンライトセレナーデのアレンジが違うと呆然とする場面も好きです。私的にはあのアレンジもそれなりにいいんですが、でもやっぱり切なく奏でてほしいですよね。処女演奏なんだから。あくまで控えめに、それでも強さと優しさを持っている素晴らしい人だと思います。人間の愛、夫婦の結びつき、仲間との結束ってものには国境がないんですね。アメリカ映画っていうだけではもったいない。人類映画のような印象を受けます。ただ『素晴らしき哉、人生!』と違って、クリスマスの夜には観たくない映画です。あまりにも哀しい結末なので。
【元みかん】さん 9点(2003-10-21 04:20:39)(良:1票)
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