タイトル名	サイレント・ランニング
製作国	米
上映時間	89分
劇場公開日	1986-09-16
ジャンル	ドラマ,ＳＦ

《ネタバレ》　人間のエゴというものを、考えさせられます。自然環境の破壊が人類のエゴが原因ならば、自然を愛する一見イイ奴っぽいニューエイジ系の主人公も、物語が進むにつれ酷いエゴイストっぷりを見せ始めますし。そのエゴの果て“緑”を抱えて宇宙を放浪する孤独感が、ひしひしと伝わってきます。深読みすれば、これはナパームやら枯葉剤で、地球を痛めつけた７０年代初頭のアメリカ人のエゴと心象の投影なのでは、とすら思えてきます。あ、そうそう、チミノが脚本を書いているのですね、“強いアメリカ”または“偉大なるアングロサクソン”と自らへの批判が、自嘲気味に出ているようにも感じられませんか？そうアメリカンニュー“ＳＦ”シネマ。宇宙空間にぽつんと浮いた植物栽培ドームで、ロボット君が地球最後の緑へ、ジョウロで水をあげてますね…心に痛いシーン。痛すぎて、たいがい僕は涙します。

作品のレビュー数	24件
作品の平均点	6.62点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 0 0.00％ 3 1 4.17％ 4 0 0.00％ 5 5 20.83％ 6 7 29.17％ 7 5 20.83％ 8 2 8.33％ 9 2 8.33％ 10 2 8.33％
作品の標準偏差	1.68
このレビューの偏差値	61.98 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値