| 作品情報
レビュー情報
「難しいことは抜きにして、とりあえず楽しんでよ、ネ!」という、アメリカ映画のある一面が良い方向で開花した傑作だと思う。「娯楽映画とはなにか?」と問われたとき、「現実を忘れさせてくれるもの」というのが一つの答えとして成り立つと思うが、それを地で行く作品。イイよ。すごくイイ。アメリカの良い意味での能天気さが発揮されていて。映画というのは芸術であり、文化活動でもあるわけだけど、だからといって社会的メッセージや、政治的思想、人生訓を散りばめなければ映画ではない、というのは、頭でっかちな人間の考える身勝手な暴論だ。たとえ映画館を出て30分後には忘れてしまうような作品であっても、館内にいた2時間が、ブラウン管に食い入ったその時間が、異空間として感じられたのなら、それは映画として、芸術として、文化として成立してたということ。「Have fun!」これもまた文化の醍醐味だ。
【給食係】さん 8点(2004-02-01 03:14:38)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |