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1989年の作品ですか・・・時代色が強いけれど、今観ても十分に面白い。よく考えて作った作品だ。まことにチープなラブストーリー、まことに陳腐な恋愛作品は今も多いけれど、本作は「大人が楽しめる」稀有な恋愛映画となっている。洒落たセリフの言い回しも「センスの良さギリギリ」に位置していて、イヤミの側に足を踏み入れてない。映像自体はいたってスタンダードなのでここに楽しみはないが、作品のテーマを一つに絞り、それを「深さ」ではなく「幅」の観点から描いている。多角的視点を持って書かれた脚本だ。メグ・ライアンにしても、これが最初で最後の良作と呼べる主演映画だろう。唯一いただけない点があるとすれば、それはこの邦題。なんだこれは?メチャクチャだ。センスゼロだ。ちなみに本作は、ただいまロンドンで舞台版となって復活公演している。15年の時を経ても今なお、ということはそれだけ普遍性を持った作品ということなのだろう。
【給食係】さん 9点(2004-06-02 01:33:09)
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