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セントアンナの奇跡 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 セントアンナの奇跡
製作国米,伊
上映時間163分
劇場公開日 2009-07-25
ジャンルドラマ,サスペンス,戦争もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 奇跡も悲劇も惨劇も全て人間が起こすもの。そしてそれはどっちに転ぶかなんて誰にもわからない。アメリカ、イタリア、ドイツ、パルチザン、白人、黒人、兵士、民間人、少年。そうやって意図せず一くくりにさせられる部分と、決して一くくりにできない1人1人の心の部分との葛藤。

本意ではない戦争という舞台を通じて出会い、時には交流を深めたり、争ったりする。しかしどれだけ追い込まれても人間の奥底にある「慈悲」の心は失わない。だからこそそれが最後の最後で奇跡を起こさせる。私は弱い人間なので、そこに描かれるものが真実であったとしても、救いを求めてしまいます。戦争という人の命を簡単に奪い合う醜い中でも、人の心を失わなかったものに救いのある展開は本当に安堵します。

戦争で生き残り、まっとうに余生を過ごしている男が容赦せず人殺しをした相手とその理由。そしてその釈放に力を尽くした人間の存在。見終わると全てが見事に繋がります。

冒頭で上から降ってきた新聞を見た時に、衝撃でカップをこぼす彼がアンジェロなんですね。最後のバハマのシーンで、老いたヘクターに語りかけるアンジェロの目が、戦地で出会った少年とまったく同じ純粋な目をしていたので、涙が止まりませんでした。

スパイク・リーは個人的には前作でとてもガッカリさせられたのですが、この作品はまさに新境地で感動いたしました。チョコレートの巨人を演じた役者さんが本当にステキだった(ちょっとだけ「パニック・ルーム」のフォレスト・ウィテカーとイメージがかぶりました 笑)ことも最後に付け加えます。
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(吹替)] 8点(2010-04-29 17:45:38)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 6.88点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.17
このレビューの偏差値 52.38
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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