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《ネタバレ》 題材もさる事ながら日本映画の底力を感じる凄みのある作品でした。3時間全くだらけることなく没入しました。
歌舞伎の世界のもつ独特の「世襲」に翻弄される2人の主人公それぞれの半生が事細かに描かれ、変な言い方ですがどちらの不幸もとても美しく見えました。 キャストも見事で特に吉沢亮と横浜流星はなんちゃって歌舞伎役者ではなく歌舞伎役者でした。これをプロの歌舞伎役者がやってたらこんなに感動しなかったと思います(全演目良かったですが2回の曽根崎心中はいずれも魅入りました。糖尿病で脚を切らざるを得ないその前に、襲名披露で打ちひしがれて逃げ出した演目で演じたお初の凄みも鬼気迫りました)。 最後の鷺娘は死に鷺のほうでしたがまさに絶唱。見上げた上空がいつか見たかった景色で最高に美しい大団円でした。円盤出たらメイキングでどれだけ2人が歌舞伎や舞踊の稽古に真摯に打ち込んだかぜひ観たいです。ここ数年の映画で最高の1本です。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [映画館(邦画)] 10点(2025-07-07 12:02:36)
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