Menu
 > 作品
 > マ行
 > マルホランド・ドライブ
 > まさかずきゅーぶりっくさんのレビュー
マルホランド・ドライブ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マルホランド・ドライブ
製作国米,仏
上映時間146分
劇場公開日 2002-02-16
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 全貌を理解してから観ると魅力が深まる希少な作品(普通はネタバレされてから観ると楽しみが半減する)であり、極めて完成度が高いと思います。最初の1時間40分は、ナオミ・ワッツ演じるダイアンの夢(ダイアン=ベティ カミーラ=リタ)であり、カミーラを嫉妬から殺しを指示して遂行してしまった彼女の夢物語。後半40分はそんな彼女の辿った現実の行く末。気にして見れば幾つもの親切な伏線が用意してあり、まさにDVDで見返すのにふさわしい作品だといえます。圧巻なのは後半の嫉妬に狂うナオミ・ワッツの演技。特にその目はホンマモノではないかと言う程の力で、この作品の魅力、とりわけリンチが作り上げたワンダーミステリーに一役買っています。

アンジェロ・バダラメンティのダークかつクセになるサントラをはじめ、レストラン裏の謎のホームレス、死神を匂わせるカーボーイ、権力の象徴である小人さん(ツインピークスで逆に喋ってた人)、クラブシレンシオ(シレンシオはスペイン語の黙祷、つまり死への入り口)の存在と、ダイアンの気持ちを代弁した泣き女。全てがハリウッドの夢であり、その夢の挫折とダイアンの悲恋に絡んできます。「分からなかったら体感せよ」がリンチの言葉ですが、初見でワケがわからないのと同じくらい、全貌を全て理解してから見返した方が更に心地良い体感ができます。リンチ作品では「イレイザー・ヘッド」「ツイン・ピークス」と並ぶ完成度をなす作品だと思います。
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(字幕)] 9点(2005-10-18 11:27:29)
その他情報
作品のレビュー数 320件
作品の平均点 7.14点
作品の点数分布
030.94%
172.19%
2103.12%
3113.44%
4154.69%
53210.00%
63410.62%
74112.81%
85015.62%
95717.81%
106018.75%
作品の標準偏差 2.46
このレビューの偏差値 53.08
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
マルホランド・ドライブのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS