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一番美しく のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 一番美しく
製作国
上映時間85分
劇場公開日 1944-04-13
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,青春もの
レビュー情報
《ネタバレ》 映画の裏に国策・戦意高揚の狙いがあった事を抜きにしても、黒澤監督らしくないけど、美しい映画だなと思いました。主演の矢口陽子さんが眼に力があって、若手女子工員を引っ張っていくに値する適役だったと思います。

戦争中だし女だからと言って男に負けたくない気持ちと、無理がたたっての病気、そしてマンネリと疲労からくる能率の下降のイライラ。全てがリアルで1つの人間ドラマが展開していました。先生と呼ばれる入江たか子さんも非常に美しく、見守る立場としての役割がピッタリでした。

ラスト、故郷の母親の訃報を聞いても「故郷には帰りません」と突っぱね、仕事のレンズを検査しながら涙するシーンが非常に美しかった…。あのレンズ越しには確かな黒澤監督の愛情を感じました。気丈な女性がホロっと見せる弱さに男は弱いなあ・・・、60年以上経った今見返してみても、黒澤監督がこの女優さんを好きになった理由がなんとなく分かる。それだけでも十分価値のある作品ではないでしょうか?激甘ですが6点です!
まさかずきゅーぶりっくさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-09 16:55:18)
その他情報
作品のレビュー数 26件
作品の平均点 5.19点
作品の点数分布
013.85%
100.00%
227.69%
300.00%
4519.23%
5726.92%
6623.08%
727.69%
813.85%
927.69%
1000.00%
作品の標準偏差 1.98
このレビューの偏差値 52.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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