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《ネタバレ》 タイトルから、もっと文字通り「樹海」的なものを想像していましたが、樹海はあくまでそれぞれの人生・それぞれの人たちの最終到達点で、樹海自体がそれほど中心として据えられるわけではありません。ずっと森の映像ばかり見せ続けるわけにもいかないし、考えてみたら納得なんですが、もう少し樹海に焦点当てて欲しかったというのが正直な感想。
「一度樹海に入ったら二度と出られない」 「樹海の中ではコンパスが効かない」 「樹海には注射器などの違法廃棄物がたんまりある」 など、日本人なら一度は耳にした青木ヶ原樹海エピソード。そういったなんとなくどこかで聞いた樹海エピソードをたよりに見始めたわけですが、正直映像はどこにでもある森林という感じで、「青木ヶ原樹海が見たい!」という期待はそれほど満たされませんでした。 物語の中心はあくまで「そこ」に至るまでのヒューマンドラマ。四者四様のドラマはそれはそれで見応えありましたが、個人的にはそれと樹海で自殺というのがあまりつながりませんでした。別に樹海じゃなくてもいいのでは、という。自殺に至る理由も人によっては乏しいかなと。まあ死にたくなる理由なんて人それぞれだからいいんですが、「なぜ樹海で」という部分はもっと掘り下げて欲しかった。 個人的には井川遥さんのエピソードが一番好き。一番平凡な日常を送ってるように見えたからだろうか、その分過去に犯した過ちとそれがあっての現在の状況への葛藤などが見えて面白かった。何気に大杉漣さんがいい味を出してる。一瞬しか出てないのにあんなに印象に残るのがさすがだなと思いました。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 5点(2021-05-02 14:27:19)
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