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《ネタバレ》 まず、この映画については観る前から映画館やTVで腐るほど何度も予告編を見せられ、ある程度結果や内容がネタバレしているにもかかわらず、それでも最後まで緊張感を持って観られたということには驚いた。思ったよりも「映画が」「映画が」という展開にはならず、観る前に予想していたようなコメディータッチのシーンは偽映画のスタッフとの絡み以外はほとんど無かった。予想より真剣でシリアスな映画にまず驚嘆。
あと、やはり国際問題の難しさについて考えさせられます。私はこんなものは根底の部分は部落差別と一緒だと思っています。国同士が対立していたらその土地の人間は全て敵だ!という考え方が怖い。一対一なら何でもない問題なのに、集団と言うものは本当に厄介と感じた。最近日本人でも中国や韓国と見るや罵倒や罵声を浴びせる輩(主にネット上)がいるが、あれもこの映画のイラン人達と大して変わらんなと思ってしまう。 『アルゴ』で言えば独裁的に私腹を肥やしていたイラン首相を治療と言う名目のもと匿ったアメリカ政府で、大使館員なんかはっきり言って関係ない。なのに1年以上もの間拘束され自由を奪われると言う暴力に遭う。ひどいもんだ。 対立国国籍の友人が一人でもいれば考え方は全然変わると思うんだが。もしくは、もし一人でも外国籍の友人がいれば、自分の国とその友人の国が対立したときに友人に対する印象や友情が変わるのか自問して欲しい。まあそれで「変わる」と言われればそれまでだが。 話を戻して映画ですが、上述のように緊張感・内容について深く考えさせられ、とても良かったと思います。この後のカナダの国際上の立場がどこまで行ったのかが気になりますが・・・。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-07 21:22:01)(良:1票)
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