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《ネタバレ》 眼鏡をかけたヒロインが自分の知ってる女性とよく似ていて、映画の雰囲気とも相まって、美しかった。
という完全に個人的な感想から始まる本作のレビューですが、物語で起こっている内容の割に、話自体はとても淡々と進んでいきます。淳悟(=浅野忠信さん)と花(=二階堂ふみさん)が話の中心であり、他のキャストはほんとちょい役程度だったのもその印象を手伝っています。ちょっと二人に深く関わろうもんなら殺されるという。娘として引き取ったつもりが、いつしか一人の女として花を見てしまう淳悟、引き取られてその後溌剌と育っていくも淳悟に対して異様な所有感を持つ花。二人の気持ちと行動が錯綜する映画でした。 お互いへの依存性というか、おそらく依存してるとさえ思っていないくらい「一緒であること」が当たり前の二人はなんだか羨ましくもあります。男女の関係性も垣間見える二人ですが、もしも子供ができたらこの二人の関係はどうなっていくのかな。ふと、そこまで奥を見てみたいとも思いました。これ以上ズブズブで暗い話にしかならないと思いますが。 決してスッキリできる類の映画ではないですが、個人的に思うところの多かった映画でした。『私の男』というか、同時に『俺の女』であり、『互いのもの』だったんだろうなあ。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-04-29 10:08:47)
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