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紙の月 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 紙の月
製作国
上映時間126分
劇場公開日 2014-11-15
ジャンルドラマ,サスペンス,ラブストーリー,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 銀行員として働く主婦が、ある日出会った若い男の大学生と不倫の恋に落ち、彼に貢ぐために銀行のお金を横領する、というお話。

なかなか興味深く鑑賞できました。銀行に勤めたことはありませんが、目の前ですごい額のお金が行ったり来たりするっていうのはどういう感覚なのでしょうね。やはり心動いてしまうものなのでしょうか。ニュースとかでも横領など似たようなことはよく聞きますが、なかなか人間、みんながみんなそう言う誘惑に勝てるわけではないですよね。きっかけ次第で人間なんてどう転ぶかわからないってことかな。

結局お金というのは身の丈にあった使い方をすべきなんだなと感じる。いたって当たり前のことだが。短期間に何千万も使って…というのももちろん贅沢なんだろうが、世の中にはもっと長期間にもっと大金を使う人もいるわけで。不倫相手とホテルで豪遊、アパートを借り上げてPCも買ってあげて、学費も出してあげる。そんなふうに過ごした期間は確かに幸せだったろうし、充実したものだっただろう。ただやはり、そうやってお金で示した愛情は愛情として伝わらないもので。案の定彼はただただ堕落した人間になっただけという。しかも身の丈にあってない暮らしぶりのツケは、文字通りツケとして巡ってくることになる。何でも値札を見てから判断する自分のような貧乏性にはよくわからない感覚ではある。自分も何かに、誰かに溺れてしまったらああなるんだろうか。今も溺れてはいるが、あんなふうに身を持ち崩すような溺れ方は想像出来ないな。

突然恋に溺れ不倫と横領に走る主婦と、個人的には銀行員として高いプライドと規律を持って仕事をする隅さんに強い印象を残した作品でした。
TANTOさん [インターネット(邦画)] 7点(2022-07-28 19:57:08)
その他情報
作品のレビュー数 52件
作品の平均点 6.06点
作品の点数分布
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223.85%
300.00%
4713.46%
5917.31%
61223.08%
71528.85%
835.77%
935.77%
1011.92%
作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 53.53
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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