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教誨師 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 教誨師
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2018-10-06
ジャンルドラマ,刑務所もの
レビュー情報
《ネタバレ》 「教誨」=【教え諭すこと。】または、
【あやまちを悔い改め、善に返すために教誨師が囚人を教え諭すこと。】
とのこと。

よけいな前振りはなくいきなり教誨のシーンから始まります。6人の死刑囚それぞれと、それぞれに合わせつつも忍耐強く神の教えを説く大杉漣さん演じる教誨師。確かに少し説教がくどいところはあるが、あんな人に話聞いてもらえたらなんだかほっとしますよね。囚人たちが一様に彼に心を開いていくのもわかる気がする。

毎回の教誨で物事の正悪について議論しようとする高宮。彼は彼であんな態度ながら牧師との話を楽しみにしていた節がある。自分が持っている今の社会への鬱憤を牧師を論破することで晴らそうとしているような。実際、本当に賢ければあそこで牧師を論破しても何にもならないことは分かりそうなものだが。それでも毎回彼は牧師に突っかかっていく。あれはあれで彼の救いになってたんだろうなぁ。彼は認めないだろうが。

あとは、字の読み書きができない進藤さんのことが心に残った。あの年で字を覚え始めてどうなるのとか、そうこうしてるうちに死刑になるんじゃ…などと色々頭をよぎった。そんな彼が最後、晴れてキリスト教徒になった後で牧師に渡したグラビアのページの裏に書いてあった言葉が牧師の心に刺さります。

まあ、例えばあの教誨師さんが10人の囚人の教誨を担当していたとして、じゃあ10人の考え方やその生き様全てに感情移入したり心を砕くことは現実にはきっと不可能だと思う。現実はもっと事務的で割り切ったものだろう。じゃないと心がやられる。少し形は違うが、教誨師さんは刑務所版カウンセラーのような役割も果たしているんでしょうね。
TANTOさん [インターネット(邦画)] 6点(2021-06-23 12:04:43)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 7.12点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.93
このレビューの偏差値 36.91
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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