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《ネタバレ》 賛否両論ありそうな映画ですね。実話に基づくとは言っても映画だから、良くも悪くも誇張されていたり場面の切り取りなどはあったかと思いますが、それを抜きにしても個人的には好きになれない部分が多かった。
似たような設定の映画で『最強の二人』を前に見たのですが、その時の感想を抜粋: {世の中には肉体的・経済的・人間的な差が必ずあり、人と人は決して「平等」たりえないなと改めて思いましたが、人と人が「対等」になることは充分できるんじゃないか、そう思わせてくれた作品でした。} で、この映画の鹿野さんはしきりに「オレと君たちは対等」と言いますが、 「バナナ食べたい。無いの?買ってきて」 「ドムドムバーガーじゃ無くて頼んだのはモスバーガーだよ!わかってねーなー」 「今日の夜空いてる?どうせ何も無いんでしょ?」 ・・・対等?? ボラがいないとオレは死んでしまうんだということを盾に取った圧力の面が強すぎて、うまく彼のことを飲み込めない自分がいました。命に関わることはまだ仕方が無いとしても、バナナが欲しい程度のことなどはもっと相手のことを思って発言できないものなのか。あんな言い方も「実話に基づいた」というのであれば私は単純にこの人のことを好きにはなれない。『最強の二人』は本当に互いのことを一人の人間として認め合い、その関係の中で言いたいことを言い合う関係が見ていて気持ちよかったのですが。この二作、似ているようで全然違う。 ボランティアの意義は分かるし彼のように筋ジストロフィーなどで体の自由のきかない人がああいった手段で人を集めて病院に世話にならない自立の道を開拓したことはすごいと思うし尊敬できる。ただ、人として好きになれない。それだけでした。 もし自分が実際にこの物語の誰かになったとしたらまた感想は全然違ったかもしれません。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-11-19 22:24:43)
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