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この映画を観ていて子供のような考えが浮かんだ。地球上が平和になる可能性のひとつは、こんな脅威が地球外からやってくることなのかな、と。思想も文化も言葉も価値観も違う多くの民族をひとつにまとめることなど無理な話だ。だからアメリカはイラク、中国は日本、いわゆる仮想敵国を作って国内の人々を教育し不満を他へ逸らし一致団結を促す。そんな意味ではこの映画はアメリカの象徴とも言えるかもしれない。もしこんな地球外生命体がホントにやってきて、地球全体が仮想敵国主義に陥ったら、みんな民族同士の争いなんてやっとる場合じゃないわなあ、と。そんな秩序をもし平和と呼べるのならば、仮想敵国主義なしに、地球上の平和なんてあり得ない気がした。弱点がコンピューターウイルスって着眼点には苦笑いながら面白い。チープには違いないがシンプルに楽しめた作品。ウィル・スミスの配役は大正解だろう。「宇宙人のケツを蹴っ飛ばしてやります!」あんな台詞をカッコ良く言ってみたいものだ。墜落した宇宙人をブン殴るあたり、あのユニークなテンポは彼ならではだと思う。アメリカ万歳の匂いは少なく、地球の危機だけでなく人々の団結、主人公の宇宙への夢とロマンスなど、伏線もあってそれなりに見応えがあった。
【six-coin】さん 6点(2005-02-07 02:27:26)
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