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大人は判ってくれない のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 大人は判ってくれない
製作国
上映時間97分
劇場公開日 1960-03-17
ジャンルドラマ,シリーズもの,モノクロ映画,青春もの
レビュー情報
《ネタバレ》 長崎で催されていたフランソワ・トリュフォー映画祭で観る機会に恵まれた。「やったのには子供なりの理由があったのだけれども、言葉ではうまく説明できず、結局怒られるしかなかった」誰もがそんな経験を持っているだろう。大人がどんなに枠にはめようとしても、子供の有り余るエネルギーは留まるところを知らない。しかしたとえどんなに手に余っても、彼らしか知らない視点が在るのだから大人は子供を決して見放してはいけないのだと思った。自分の浮気そっちのけで子供の素行を避難し鑑別所送りにし、挙げ句に見放したあの母親は、ボヤの一件以来、やたらと愛情表現が大きい。しかし作中の一番楽しげな映画のシーンでも、彼女にはまるで浮気がばれたその穴埋めに子供の機嫌をとっているような偽善的なものが感じられてならなかった。決してハッピーエンドではないけれど、最後の少年の表情は哀しくもどこか強さを感じさせる。なんとも飾り気がなく、どこかコミカルで、常に淡々とした哀愁が漂う映画。「大人は判ってくれない」このタイトルは実に的確だ。
six-coinさん 6点(2004-09-20 00:37:41)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 65件
作品の平均点 6.89点
作品の点数分布
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61218.46%
71523.08%
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946.15%
1046.15%
作品の標準偏差 1.59
このレビューの偏差値 46.47
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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