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ぼくの伯父さん のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ぼくの伯父さん
製作国仏,伊
上映時間120分
ジャンルコメディ,シリーズもの
レビュー情報
一定のテンションで延々と続く物語にはちょっと中弛みしなくもないが、60年も前に撮られた映画なのが信じられない。この監督は観る側を笑わせるつもりでこのユーモラスな映像を撮ったのだろうか、変なわざとらしさや、あざとさが全く感じられない。「いくらキレイな家を立てたって、ハイセンスなデザインに凝ったからって、所詮、お前らの暮らしなんてこんなもんだよ」と言わんばかりに、あらゆるシーンに盛り込まれている文明社会への徹底的な皮肉。生活を忘れオシャレな家を作ることだけに精をだし、掃除と庭見せに明け暮れるお母さん。機能美を目指して人間の作ったものに人間自身が振り回されている現実。昔大学でデザインを学んだ時、ハイセンスな西欧の昔の家具をインテリぶって賞賛したものだが、実際に自分が住むなら、やっぱり土のある庭と、畳敷きの部屋がいい。木造家屋だって、襖と障子と欄間の部屋だって立派なインテリアなのだ。人間が安らぎ豊かな生活を送るためにデザインはあるワケで、ユロ監督から本当にデザインに必要なものを諭されているようで恥ずかしかった。‥‥‥エンディング、おじさんが旅立った後に父親と子どもが交わしたイタズラ。皮肉たっぷりに映画全体を作りながらも、一筋の光明を最後に忘れないこところが心憎い。
six-coinさん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-24 12:32:25)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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100.00%
213.57%
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5310.71%
6725.00%
7621.43%
8310.71%
9310.71%
10414.29%
作品の標準偏差 1.93
このレビューの偏差値 52.69
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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