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GO(2001・行定勲監督作品) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 GO(2001・行定勲監督作品)
製作国
上映時間122分
劇場公開日 2001-10-20
ジャンルドラマ,コメディ,青春もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  「GO」は、青春映画ですね。
とってもテンポの良い、ハイ・スピード活劇という感じですね。
冒頭のスーパー・グレイト・チキン・レースからしてノリが良いです。
 しかし、この作品の底流にある、ずっしり重いテーマは
『在日』の問題です。
いや、それが必ずしも第一のテーマでなくともよいとは思うの
ですが、私にとっては第一のテーマです。
 私にとっては、それなしには、この作品に意義を感じ取れ
ない基底的モメントです。
 『在日』と書くことにすら、その背後には色々な意味、背景
が横たわっている、そういうものとして書くということ、
そんなこともほとんど考えたこともありませんでした。
 ラスト近くの校庭でのシーンで、「おまえら、どうしてなんの
疑問もなく俺のことを<在日>だなんて呼びやがるんだ?」
というせりふには衝撃を受けました。
 今でもその衝撃は私に内在して、私を衝き動かします。
 私にとって、『在日』の問題は、近くて、遠い問題でした。
 同じ日本に存在しているのに、
『在日』の方の多くの小説や評論があることは知ってはいました。
しかし、私にとって、それらは、何か「敷居」が高く感じられ
ました。
その為、一切読んだこともありませんでした。
 『在日』の方たちの、ごく普通の日常生活とか、日常的にどんな
生活を営み、どんなことを悩み、考えているのか、そういう
身近な次元で、『在日』の方たちの内面世界を垣間見ることができたという感じです。
 民族的な差別に対しては、屁とも思わない、強靭な主人公。
しかし、恋した彼女に拒絶されたことが、初めて心底こたえた
んですね。
『在日』の方にとって、そういうことこそが、民族的な壁なんですね。
 そういうことを学べたということが、私にとって一番大きな
意義でした。
 民族学校内での実際の様子を、その一断片でも垣間見れました。
 また、北朝鮮や朝鮮総連を必ずしも全面的には、最早信頼し
てはいないこと。
それでもやはり、ある人は、民族団体の側で生きて
いくという考え方。
また、ある人は、それを超えるものを探し求めるという生き方、
 北朝鮮による拉致事件、核開発、朝鮮総連への批判と幻滅、
とっても難しい、苦しい時期だと思います。
それでも、生きていく、その基本的な方向性、基底的なことを、
この「GO」から学べたような気がします。
 
妹之山商店街さん 9点(2003-11-01 05:41:33)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 194件
作品の平均点 6.19点
作品の点数分布
021.03%
142.06%
273.61%
384.12%
4147.22%
52914.95%
63216.49%
74925.26%
82613.40%
9157.73%
1084.12%
作品の標準偏差 2.09
このレビューの偏差値 56.41
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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