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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
製作国
上映時間80分
ジャンルアクション,SF,アニメ,シリーズもの,刑事もの,漫画の映画化,ネットもの
レビュー情報
《ネタバレ》 久しぶりに見たので書き込みます。
この映画は草薙素子と言う主人公を通して
脳以外を義体化(サイボーグ化)した人間が
様々な情報と技術が高度化複合化した社会で、どういう感覚と思想、概念、理念を経て行くのか?
これを描いた作品であると思います。

主人公の素性については殆どられません。オープニングで全身義体のサイボーグと分かるのみで
あとは公安9課なる非正規の警察組織で、国家に特殊強化義体のプロトタイプとして管理されつつ
超人的な能力を発揮し、様々な事件を解決する言わば実験体として生きている。

主人公の生きる社会は電脳化なる脳のサイボーグ化が普及した社会で
人間は何時でもネットに接続し、あらゆる情報を直接脳に取り込み処理する事が出来る。
だが反面、その恩恵に浴せない大多数の貧民 そして薄汚れ、疲れている都市空間。。。

そんなある日「人形使い」なる天才ハッカーが、人の電脳その物をハッキングして記憶を上書きする事件が起こる。

ともかく、この物語を通して押井氏が言いたい事は、人間が人造物としての義体化を進めて行けば
最後はその個人を特定するゴースト、つまり脳を含めた肉体という「入れ物」が
その個人にとって信用出来る物では無くなり 
しまいにはそれすらも捨ててしまうだろう。と、言う事です。

最後草薙は人形使いに繋がり、融合し、自分も上部構造(物質的な脳を含めた肉体を脱し、あらゆる情報と繋がる生命体)へ旅立ってしまう。これは進化なのか?
しかし、それが人間の最終的に行き着く場所なら、この世界に何の意味が有るのか?
そう疑問する(その理由は彼のセーフハウスに並ぶ古ぼけた本が物語っている)
相棒のバトーは現実を選び そして素子と別れてゆく。
出て行く時、素子は冷たく自分自身を言い切ります。それを見つめる彼は苦しげでした。
「でも少佐は少佐なんだよ。」
素子が出て行った後の部屋で、彼は呟いたのでしょうか。








一般人さん [DVD(邦画)] 10点(2006-04-10 04:11:36)
その他情報
作品のレビュー数 195件
作品の平均点 6.71点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
231.54%
3136.67%
4157.69%
52010.26%
63115.90%
74422.56%
83015.38%
92010.26%
10199.74%
作品の標準偏差 2.02
このレビューの偏差値 58.07
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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