| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 パトリス・ルコントという著名な監督の作品を今まで観ていなかったということに、ちょっと後悔しました。冒頭からの緊張感のあるスタート。音楽が効いていて、始まった瞬間から熱中してしまいました。しっとりとしたイヴォンヌとの湖畔での情事、はっとするほどのヴィクトールの冷たい笑いと顔を照らす炎、また繰り返す甘いイヴォンヌの体の描写。何度も繰り返す現在と過去の映像の断層が、こちらを麻痺させるような力を持っています。そして、何よりのエロス。服の中に手を入れる感覚は、驚くほど官能的です。ラストは、驚きとともに予定されていたかのごとき悲しみで秀逸です。イヴォンヌという女性の性癖を上手く表現して、「悟った男」リシャールに語らせるという方法も粋です。ルコントの力をまざまざと見せつけられました。
【fero】さん 8点(2004-02-01 22:16:27)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |