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《ネタバレ》 むか~し中学生か高校生の頃に一度観てます、その時は年齢のせいもあるけどあんまり真剣には観てなかった。で、ん十年ぶりに再見しました。
これは無茶苦茶面白い、素晴らしい映画です。 個人的な恨みがあるわけではなく、自分より恵まれていると思われる人間に対する憎悪、でも恵まれていると思うものは表面的なものでしかない。この浅はかさね。 その他、善悪問わず人間の色んな思惑がちりばめられていて興味深いです。 かばんに細工をするシーンは秀逸、劇中の刑事たちだけではなく、観客もあのシーンで権藤さんの人となりを見せられ彼への印象が変わる重要なシーンだと思う。 そしてピンクの煙なんて、当時は衝撃的なシーンだったんだろうなぁ。 印象的なシーンは数限りなくあるけど、焼却所のシーンと花屋ですね、きっちりユーモアもはずしてないの。「誰か花買いに行け!」「あいにく花を買うようなツラはいません!」これは笑いました。張り込みする刑事さんはツイストも踊れないといけない、大変な仕事です。 事件は犯人の極刑確定で解決したわけだけど、だからといって誰も喜んでいないし、それで救われた人がいるわけでもない。犯罪、暴力ってこういうものですね、ラストでそれがいやというほどわかりました。わめき散らす犯人に対してこれといった感情も見せず淡々とした権藤、いかに一方的であったかもわかる。 罵ることも恨みごとも言わない権藤さん、単にそんなことをしてる場合じゃないんですね、犯人に対しても興味ないの。貧富の差は「きっかけ」にすぎず、基は人格、心、精神性の差です。 【envy】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2008-10-19 00:03:01)(良:2票)
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