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コックと泥棒、その妻と愛人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 コックと泥棒、その妻と愛人
製作国仏,英,オランダ
上映時間124分
劇場公開日 1990-08-04
ジャンルドラマ,コメディ,犯罪もの,グルメもの
レビュー情報
グリーナウェイの作品は全部見ていないのですが、これは最高傑作と言っていいのではないでしょうか。ひと言でいってゴージャス。ゴルティエの衣装を着ている、そして全裸のヘレン・ミレンの崩れかかった中年女の体つきがいっそう肉欲とエロスを増す。しかし人間というのは業の深い生き物ですな。ピュアなものを次々と汚していく罪深い存在だわね。豪華なレストランでの美食の数々、けれど裏にまわるとその残飯の山の凄まじさ、醜さ。これが強烈。ちょっとズレるけど、トリュフという地下性高級きのこ。これはブタの大好物で匂いを嗅ぎ付けて掘り出す。それを人間が横からぶんどるという方法で収穫するらしい。ダチョウの口に機械をあてがい、否応なしにとうもろこしをガガガーっと流し込む。無理やり太らせ肥大した肝臓がフォアグラだ。それが世界三大珍味だ。これって虐待だわね。ラスト、カニバリズムへと繋がっていくのがとても皮肉に感じました。マイケル・ガンボンのちょっと腫れぼったいような凶悪な目が脳裏に焼きついた作品でもあります。
envyさん 9点(2004-06-29 11:40:57)
その他情報
作品のレビュー数 49件
作品の平均点 6.37点
作品の点数分布
024.08%
136.12%
224.08%
324.08%
412.04%
51020.41%
624.08%
7612.24%
8510.20%
9918.37%
10714.29%
作品の標準偏差 2.94
このレビューの偏差値 53.05
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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