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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
製作国スウェーデン,独,デンマーク
上映時間153分
劇場公開日 2010-01-16
ジャンルドラマ,サスペンス,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
 アガサ・クリスティばりの複雑な家族関係に、T.ハリスの猟奇殺人、そこに聖書の暗示を絡めて、ナチスの残党なんてキーワードもちょっぴり入れて、少々個性的なキャラを放り込んでみた、と……。
 こう書くと一見面白そうだが、それが全部中途半端と言うか消化不良と言うか、既存のアイテムの寄せ集めでしかない。ラストもどこかで観たような終わり方だし。原作は未読ですが、映画を見る限り、コレが『このミス』その他で上位ランクされたなんて信じがたい。
 リスベットの個性の出し方も在り来たりで、なぜに彼女がパンク姉ちゃんである必要があるのか? まあ確かにパンク姉ちゃんは変わり者だとは思うが、変わり者がパンク姉ちゃんとは限らない。反抗的で変わり者だからパンクスタイル? しかしサイバーパンクというほどのパンキッシュな描写も無い。彼女は、自分の敵には牙を向くが、反社会的とまではいかない。むしろ、リスベットは陰謀によって社会的落伍者を強いられているのであって、好き好んでの反社会的なわけじゃないんじゃないか?
 また、12歳から数年間、陰謀によって精神病院に放り込まれて後見人が付く身で、身体を売って生活していながら、それでも天才ハッカーって……。ハッキングにはそれなりの知識と技術がいるモンなんですけど、それを彼女はどうやって身に着けたのか? 1~3通じて、その説明は一切無し。リアリティが無さすぎる。
 と言うか、いつも思うんだが、推理サスペンスに天才ハッカーってどうなの? 普通なら探偵や刑事がコツコツと調べて手に入れる証拠や資料を、他人のPCに潜入していとも簡単に手に入れてしまう。まあ、それはこの作品よりも2、3の方に顕著なんだけれど、私にはどうも納得し難い。調査の過程が推理サスペンスのキモなんじゃないのか?
 評価が高く、期待が大きかっただけに4~5点以上は付けられない凡作としか言いようが無い。
TERRAさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-09-08 15:22:46)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 50件
作品の平均点 6.56点
作品の点数分布
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312.00%
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61632.00%
72040.00%
8714.00%
912.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.08
このレビューの偏差値 28.05
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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