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《ネタバレ》 とってもいい映画だったわ。 でも…これってほんとに「天使のくれた時間」かしら? アタシには意地悪にしか見えないんだけど。 だって「あの」生活を知らなければジャックはずっと優秀なビジネスマンとして人も羨む生活を送れたのよ。 「自分はすべて持ってる」と言い切ったジャックに、「お前の生活に何が足りないか見せてやるよ」ってことであの黒人(何者なのかしら?悪魔?神様?)がした悪戯?傲慢なジャックに対する懲らしめ?ってとこじゃないかしら。 だってあの生活はほんの束の間のもので、絶対に手には入らないのよ。 それなのにほんの一瞬だけ味わわせるなんて…蛇の生殺しだわ。 ラストだって、ケイトは13年ぶりに会った彼が懐かしくなって、じっくりコーヒーでも飲みながら話をしてみようと思っただけで、今後彼らがうまくいくとは限らないし。 (もちろんパリ行きの飛行機を見送ったくらいだから、彼女も相当気持ちが動いてるんだろうとは思うけど。) もしうまくいって結婚ってことになったとしても、「あの」アニーとジョッシュは生まれてこないだろうし、「あの」生活は絶対に現実にはならないのよ…残酷だわ。 それでもジャックはエリートビジネスマンの生活を捨ててまで、「あの」生活を手に入れようとケイトを呼びとめるのね。 ジャック自身も気づいていなかった彼に足りなかった大事なもの、お金や名声じゃなくて家族との愛に満ちた生活、それが彼にとってどれだけ大切なものだったかって証拠よね。 もちろん幸せなんて人それぞれ、嫁子供なんて煩わしい、自由な独身貴族(もちろん金持ち)が一番さ!って人もいていいと思うけど、アタシは平々凡々が一番幸せだと思うほうなので、ラストのジャックの決断には大賛成! ラストでやっとスタート地点に立つことができた彼に心からエールを送りたいわ。 (…結局最後には自分にとって一番大事なものを見つけることができたジャック…ってことはやっぱりあの黒人は天使なのかしらね?)
【梅桃】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-06-16 18:22:01)(良:1票)
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