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《ネタバレ》 これはヘタなホラーよりも余程恐ろしい。権力が腐った人間に牛耳られるとどんな事が起きるかということがよくわかる。
昨今の冤罪事件などを見れば、事件から1世紀ちかく経った今日でも、これはタイムリーなテーマであると思う。 こんな恐ろしい物語をイーストウッドは奇をてらうことなく、淡々と、いつもの彼らしい視線で物語を紡いでいく。 不正義に対する熱い怒りは伝わってくるのだが、それを過剰に騒ぎ立て演出したりはしない。あくまでも淡々と、人間そのものに対する暖かい視線を忘れない。 主演のアンジェリーナ・ジョリーは、女優業以外での話題ばかりが先行しているが、彼女の出演作を観るのはこれがはじめてとなった。 いや、本当に魅力的な女優だ。彼女はもう俳優業への興味を失ってしまったらしいと報道されているが、きっとそれだけの枠に収まらない人物なのだろう。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-12-09 13:44:07)(良:1票)
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