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コリーニ事件 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 コリーニ事件
製作国
上映時間123分
劇場公開日 2020-06-12
ジャンルドラマ,サスペンス,法廷もの,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
ナチス高官を祖父に持つ弁護士フェルディナント・フォン・シーラッハのベストセラー小説(未読)の映画化。
殺人犯コリーニの国選弁護人となった新米弁護士ライネン。惨殺された被害者が彼の幼少時から育ての親として面倒をみてくれた恩人マイヤーである事に葛藤を抱えるも、恩師マッティンガーの助言もあって弁護を決意。しかしそのマッティンガーが遺族側について法廷で相対することに。そしてコリーニが黙秘を貫き動機が分からず弁護が困難を極める。マイヤーが大企業社長と言うことで経済的に破滅させられた恨みかと思いましたが、そんな安い話ではありませんでした。調査を進める過程で一瞬映った鍵十字。人格者である恩人の別の顔が明かされ、更に、1968年に発布された法律の存在が明らかになる。迎えた判決が下るその日。
淡々としながらも非常に理路整然とした展開で過去と現在を行き来するカメラワークも実に滑らか。裁判モノによくある胸糞悪さもありません。そして特筆ものの奥歯噛み締めて物言わぬコリーニ(フランコ・ネロ +1点)が発する言葉の重み。あまりにも切ない「ありがとう」が記憶にとどまります。
自国の黒歴史に向き合うドイツらしさを感じた傑作です。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 9点(2021-04-21 01:42:04)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 7.55点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.08
このレビューの偏差値 62.57
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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