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さらば冬のかもめ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 さらば冬のかもめ
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1976-11-03
ジャンルドラマ,コメディ,小説の映画化,ロードムービー
レビュー情報
「佳作」という言葉がまさにマッチする作品。人生の楽しみを何も知らないまま、つまらない罪で貴重な年齢を刑務所で過ごさなければならなくなってしまった若者を、護送する2人の水兵が、命令違反と知りながらこっそり人生の楽しみをほんの少しだけ教えてあげようとする物語。寒々しい風景と、人情味あふれる2人の水兵の優しさが対照的と言えるのかも知れない。やるせない話の中にも観る人の心にかけがえのない何かを残す、ニューシネマの傑作の1つと言えるだろう。護送される若者役を演じたランディ・クエイドは、数年後「ミッドナイト・エクスプレス」でも服役中のアメリカ人役を演じていて、どうも私の中では永遠の囚人みたいなイメージがある。実際「ショーシャンクの空に」が映画化されると聞いて真っ先にレッド役として思い浮かべたのはこの人。ジャック・ニコルソンはこの作品でニューシネマのアンチ・ヒーローから人情溢れる頼れる兄貴への第一歩を踏み出した。脚本ロバート・タウン、主演ジャック・ニコルソンのこの組み合わせは翌年「チャイナタウン」を生み出すことになる。比較的地味な扱いを受けているこの作品だが、ニコルソンのキャリアの中では非常に重要な作品と言えるはず。
anemoneさん 9点(2003-12-21 03:29:28)
その他情報
作品のレビュー数 48件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
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224.17%
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6918.75%
71327.08%
81122.92%
9510.42%
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作品の標準偏差 1.62
このレビューの偏差値 58.84
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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