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《ネタバレ》 なんだろう、2006年の映画だからそれほど昔の作品でもないのに、ものすごく古臭く感じてしまった。その原因を考えてみたが、舞台となった二人の家も、登場人物が着ている服や仕事や生活だって、みんな今見てもオシャレだし、決してその辺が原因ではない。じゃあ何なのかとさらに考えてみたところ、キャメロン・ディアスの存在自体が古臭いのだということに思い当たった。いや、もちろんかわいいのだよ、文句なく。ただ、たとえばロックを歌いながら踊り狂っちゃったり、3回目のキスは自分から迫っちゃったり、あるいはほぼ裸でコトを終えたばかりのピロートークをしてみたり・・・、そういう「これぞキャメロン・ディアス」的な映像のオンパレードに、もはや古さしか感じないのだった。もちろん公開当時はそんなキャメロンこそが大人気だったのであって、当時この映画を見たならば何の不満も感じなかっただろう。そういう意味ではこの感想は映画の評価になっていないのかもしれないが、でもそうやって女優さんを記号として消費するような映画がこっそりと作られていたのだと考えると、映画界の闇を感じざるを得ない。(でもキャメロンはその後「私の中のあなた」なんかで違う役柄にも頑張って取り組んでいるので、それはそれでよかった。)
一方で、みなさんご指摘のように割合が圧倒的に少ないケイト・ウィンスレットとジャック・ブラックのくだりは、フラットに、だけど丁寧に描かれていてとてもよかったと思った。とくに、今をときめく作曲家なのにも関わらずジャックがどうしても捨てきれない繊細な部分に、ケイトが徐々に惹かれていく過程が、短いながらもきちんと描かれていて、こちらは感情移入しながら楽しむことができた。 だからこそなおさら、今となっては「これぞキャメロン・ディアス」感が重ね重ね余計で、キャメロンのもっと違う面を映してしてあげられていたら、、、という残念感が拭えない。 【ぽん太】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-05-16 10:53:47)
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