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これは「癒し」とか「優しさ」の物語であるけれども、同時に「革命」の物語でもある。包帯を巻きつづけるディノやワラたちの行動の原点は「包帯一本巻いて世界が変わったらめっけもんやん」という思いだけれど、多分、そんなことで世界が変わらないことは彼らが一番良く知っていること。それでも彼らが包帯を巻きつづけたのは、たとえばすごく近い場所にいる人間がそれを受け入れてくれたり、そして自分が変わりたいからなんだと思った。結局それは卑近な物語にしか過ぎないけれど、でも「革命」なんて、そんなものかもしれない。具体的には何の意味もないことなのだけれど、けど、誰も知らないところで誰かがそれをやっているということに、多分意味がある。何もない地平に「可能性」を生み出すということは、大変なことだ。
【ぽん太】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-09-22 10:20:08)(良:1票)
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