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アメリカ白人が悪人と考えて作ればアメリカ白人が悪いという結論のものが作れるし、アメリカ黒人が悪人と考えて作ればアメリカ黒人が悪いという結論のドキュメンタリーが出来上がります。この作品は前者ですね。
強引にプレゼンテーションしてゆく手法は悪徳セールスマンやその手の業者も真っ青です。作り手の考えが偏っていればいるほど、そういう偏見的なものに形づくられてゆく。ただ、そういった意味でもこの作品は一つの問題定義(監督の個人的主張)として見るものなのだろう。 しかし、日本人はアメリカ批判が大好きですから、この作品は日本ではかなりウケると思います。 あと、プロパガンダについての言及が重く語られています。テレビメディアによる『洗脳』的な放送は何もアメリカだけでは無く、日本のメディアも大きく偏った報道しか出来ません。例えば「犯罪都市24時」とか「実録!犯罪生激写」的なドキュメンタリーがどの局でもスペシャル番組として頻繁に放送されるし、日頃のニュース番組にしても偏執的な事件や少年犯罪等の殺人事件は他のニュースよりも大々的にやってます(しつこいぐらいに)。犯罪事件は数字がとれるのでしょうね。特にタチが悪いのは一つの揉め事が起これば、そのニュースを延々と毎日のようにやり続けますよね。例えば「イラク戦争」「年金未加入問題」新しい所では「プロ野球1リーグ化&スト」etc・・・、ところが新しい話題が現れると問題解決を待つこともなく一切報じられなくなります。ホント『視聴率』だけを考えたやり方のみが目に付きます。 人間の本質なんてどの国に住もうが同じだと私は感じるわけです。 【おはようジングル】さん 7点(2004-09-17 15:54:43)(良:1票)
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