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《ネタバレ》 旧TVシリーズ全23話の中の美味しい所だけを抽出して宮崎マジックとも言うべき演出で再構成したストーリー(まだ見ていない人は全部見るべし)。それにしても宮崎マジックに掛かるとキャラが動く動く。車も走る走る。画面の隅から隅までをフルに使い切った映像が連発する。宮崎映画特有の飛行シーンは既にこの頃から健在(ルパンも屋根の間を飛んでいた!)。オートジャイロやらハンバー・スーパースナイプ、銭ブル(ブルーバード)、シトロエン2CVそしてルパンと言えばフィアット500という代名詞も付く程だがメカの部分も多少マニアックながら充実した作画力(大塚康生氏の賜物)でリアルに描かれていた。漫画然とした動きばかりで意見が別れる映画だと思うが非常に素直に楽しめる作品だと思う。興行的には失敗したが(Mr.BOOが併映では・・・)映画の本質的な所では大成功だと思う。最後に取り逃がしたルパンを目にしてクラリスの前で銭形が放った言葉「奴めとんでもない物を盗んで行きおって!」にクラリスが反応し「いえ、あの方は何も盗んではいません。」に銭形「いや、確かに盗んで行きました。あなたの心です。」聞いてて歯の浮く様な台詞だが物凄くカッコイイ!単なる漫画映画ではなく感動させてくれる一面も。必見の映画だと確信する。
【sting★IGGY】さん 8点(2003-11-22 22:23:56)(良:2票)
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