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《ネタバレ》 なんとも評価の難しいサイコホラー。
最初からヒロインが神経質でちょっとやばい感じで、お前がサイコだろ?感が全開。 で、そのヒロイン主観で映画が進むもんだから典型的な「信頼できない語り手」手法になっていて、怪しいストーカーとか出てきてもそれがほんとなのかどうかわからない状態がずっと続いちゃうわけです。 だからもう観ててもなんか落ち着かないしずっと不愉快なんですよね。 第3者視点のシーンが出てはじめて「あ、これはヒロイン言ってる事がほんとで追い詰められてあんな性格になっちゃってるんだな」と思えてくるわけですが、しかしその客観シーンすら主人公の妄想の可能性がありうるわけで、こうなるともう映画の相当後半までいかないと「これ確実にこのストーカーがやばい奴だ」という確証が得られないわけです(この手法の映画を見慣れている人ほどそうなる)。 「信頼できない語り手」技法を使ったものとしては映画「ユージュアルサスペクツ」とか「メメント」同人ノベル「ひぐらしのなく頃に」なんかが有名ですが(wiki参照)、この映画は漠然とした不安感、不快感が「ひぐらし」のノリに近く、しかも「ひぐらし」と違って緩い日常シーンが存在しないために、常時きついシーンばかりでぶっちゃけ観ててつらい。 そのくせ話のオチ的な物は意外とあっさりシンプルで、途中で我慢してた不快感を解消するには至らないという。 そして6か月後のラストまで含めて結局最後まで危うい映画となっています。 少し捻った(しかし逆に王道の)サイコホラーとしてなかなかよくできているとは思いますが、でも個人的にはあまり好きな映画ではありません。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-06-05 10:47:49)
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