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《ネタバレ》 この映画で関心したところは前半部分で主人公ジョン・ナッシュが見ていた幻覚の世界をジョンの視点で描き、後半では現実に起こっていることをジョンの奥さん、アリシアの視点で描いている点です。ルーム・メイトのチャールズとの思い出、世界を救うという任務とそれをを与えてくれたパーチャーなど、ジョンの掛け替えの無いものが全て幻覚だったということをジョンが受け止められない気持ちは、ジョンの世界を一緒に見てきた観客は痛いほど分かる仕組みになっています。このように統合失調症の患者の気持ちに共感することで、統合失調症の患者が「現実」を認識することの辛さとそれを支える人の辛さも同時に味わい、統合失調症の理解を深められるという見方も出来ますし、偉人の伝記を単純に描くだけで終わらせないところがとても意義があると感じました。ただ、ジョンを熱演したラッセル・クロウは素晴らしい演技をしていたと思いますが、この映画は彼の土俵では無いと思います。幻覚だったエド・ハリスとポール・ベタニーのキャスティングは最高だったと思いますが。
【もっち~(←にょろ)】さん 7点(2004-02-21 14:27:26)
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