| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 1人でDVDを見てたんですが、「FIN」の文字が出たとき思わず拍手してしまいました。すごく楽しかったんで。ストーリーはいたって単純。しかも設定は使い古されたありきたりのサスペンス。しかし、この映画は本当に独創的で、まるで舞台を見ているかのようでした。お父さん殺しの犯人を探るために女同士で足の引っ張りあいして、だんだん皆の化けの皮がはがれて行くところが怖いな~と重いながらも楽しく見れてしまうのです。余りの暴露話の数々と衝撃的告白のオンパレードで、もう途中からは笑うしかなかったです。そしてこの映画の見所は主人公の女8人がミュージカル調に歌う歌。これが見ていて本当に楽しくて楽しくて…。僕はこの8人の歌う歌がかなり気に入ってしまった。お父さんを殺した身内の誰かを探すという設定なのに、こんなに楽しい映画にしちゃうなんて驚きです。そして、結局お父さんは最初から死んでなかった・・・っていう最初の前提を覆してしまう結末はサスペンスではよくあるって言えばよくあるんですが、その後、8人の女たちの本性を知って、絶望して自殺する展開が面白い。それでもって父親は最後まで顔を見せないんです。脇役のいないこの映画、まさに「8人の女たち」という題名そのまま。今度、他のフランソワ・オゾン監督作品を見てみたいですね。また、この映画では1人だけ妹役のリュディヴィーヌ・サニエが気に入ってしまいました。天真爛漫でボーイッシュなキャラなんですが、唄っているところなんてマジでキュート。
【もっち~(←にょろ)】さん 8点(2004-01-25 22:59:19)(良:1票)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |