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歓びの毒牙 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 歓びの毒牙
製作国伊,西独
上映時間98分
劇場公開日 1971-10-26
ジャンルホラー,サスペンス,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ダリオ監督の作品・・やはり好きかもしれない・・

この作品は初監督作ということなのですが、

「サスペリア2」とほぼ同じです。

ただしオチは違うのでまた新たな面白さが・・

どちらが好きかといえばホラー色の強い「サスペリア2」の方ですが、

こちらは初期作ということを考えればかなり洗練されています。

音楽もおなじみの妙に明るい子供の賛美歌みたいで、

カメラワークもまるで日本の足立美術館の窓のような奥行き。

わかる人だけわかるたとえで申し訳ない(苦笑)

足立美術館の渡り廊下からガラスのない窓がたくさんありまして、

それは額縁のような役割で外の日本庭園が絵画のように見られるのです。

まさしくこの監督の作品に登場する広角図は絵画です。

無機質でいてその中で踊る犯行現場は美しくもある。

バラバラにされた紙芝居がラストに繋がる見事さ。

映画というよりも絵画を見ながら推理小説を読むような錯覚・・

サスペリア2はこの作品のページを充実させ、

訳注をつけずに挿し絵を入れて面白く読ませたヒット作なのです。

・・と思えばわかりやすいかも。

ただし人間の根本的に持つ弱さを描いた、

トラウマ殺人の娯楽と怖さではサスペリア2にはおよばない。

それはやはりトラウマ(良い意味で別解釈されれば恋愛症候群とかになる)

それにたいする狂気やおびえといったものが、

被害妄想のようなものであるから本作品はあまり説得力がない。

サスペリア2はもう幼少時からの難解なトラウマからによるもので、

ここまでいけばもう息子役が哀れで見事としか言えない。

引き立つ母親の狂気はもう怖さを越え笑うしかなくすごい作品でした。

この両作品の共通点はトラウマ、

犯人は複数、

犯人は黒手袋で声に特徴、

主人公は外国人、

主人公は犯行現場に立ち会った・・



まさしく松本清張や横溝正史の世界(ちと違うか)

アルメイダさん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 07:56:07)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 5.50点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
3112.50%
400.00%
5450.00%
6112.50%
7112.50%
8112.50%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 52.50
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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