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オール・アバウト・マイ・マザー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 オール・アバウト・マイ・マザー
製作国スペイン,仏
上映時間101分
劇場公開日 2000-04-29
ジャンルドラマ,同性愛もの
レビュー情報
2回見ました。妊娠中に劇場で見て、出産後にまた見た。はじめてみたとき頭をガーンとなぐられたような衝撃の作品だったが、2度目はそうでもなかったのはきっと、この作品の内容がすでに血となり肉となってしまい、主人公マヌエラのしていることが人間として当然と思えるからだろう。母親になったからかもしれない。あと、今回気付いたのはペネロペクルスが修道女だってこと。彼女の生き方で考えさせられるのは「慈善の対象とその距離感」について。慈善の対象に踏み込みすぎたあまり悲劇の人生を歩んでしまった彼女は若すぎたのか?彼女のような美しい心を持つ人間を不幸におとしいれる容赦ないストーリーが、世紀末的なリアリティを感じさせて、こう言う見方をしてもすぐれた名作といえる。そうした修道女や、汚く年老いてしまったオカマの中年、レズの大女優など、間違ってしまった人々、弱い人々を淡々と母性で包み込むマヌエラは本当に原母性的な存在といえる。人助けといったような中途半端な偽善よりはるかに上のステージで人を包み込むその生き方に涙せずにいられない。
ちずぺさん 10点(2001-09-09 00:39:15)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 137件
作品の平均点 6.02点
作品の点数分布
010.73%
110.73%
242.92%
3118.03%
41510.95%
52014.60%
62316.79%
72921.17%
82115.33%
964.38%
1064.38%
作品の標準偏差 2.03
このレビューの偏差値 59.61
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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