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《ネタバレ》 大好きなこの名作が実写化、更に主演がこの2人だと知った時点でろくでもない映画なのは覚悟していましたが、観ないことには批判もできない。そういう目で観ていたので、率直な感想としては「原作とは別の話として観ればそこそこの娯楽映画」でした。時代考証無茶苦茶のごった煮状態が世界観を表しているといえなくもない。『RED SHADOW赤影』なんかよりずっとマシ。しっくりこないながらも役者さんもがんばってました。
さてここからはあくまで一原作ファンの戯言です。そもそも「主人公」の「実は女の子のやんちゃ坊主」どろろがいきなり年頃の娘に化けてたことが、原作以外の知識が無い者にはもう意味不明で。まずはハコとヒトありきで内容はどうでも良かったのかな。あわよくば続編ができたなら、きっと2人の恋愛ドラマになるんでしょう。たとえ人物設定が少し変わっても、百鬼丸は権力者の親と最期まで和解できない哀れな捨て子で、どろろは可哀相な生い立ちのマスコットキャラクターではなく、虐げられた民衆の怒りの象徴であって欲しかった。 原作を大胆にアレンジするのが一方的に悪だとは思わないけど、原作者が故人である以上そのメッセージくらいは正確に汲み取ってよ、監督さん。命の大切さを訴えるだけなら題材は星の数ほどあるだろうに。大作を掲げた割に志の低い子供映画という印象でした。 【denny-jo】さん [映画館(邦画)] 4点(2007-01-28 00:31:02)
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