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《ネタバレ》 上映終了直後の印象は、「ティム・バートンらしいディテールのこだわりは素晴らしいけど、ティム・バートンにしては救いようの無い結末だなぁ」。
しかし、時間が経つにつれ思い浮かぶのはジョニーの絶望感に満ちた表情とヘレナ・ボナム・カーターの切ない恋心。考えてみれば、最近でこそハッピーエンドが続いていた彼の作品であるが、初期の作品では、身を切るような哀愁を抱えた主人公だからこそ美しく輝いていたのだ。となれば、これは最もバートンらしい、バートンの原点回帰ともいえる作品か。 ところでこの脚本は本来ミュージカルらしいが、主役二人の歌は騙し騙しという気がしないでもないが(でもそれを補って余りある表現力!)、その分脇を固める人々の歌声の素晴らしいこと。美術だけでなく配役のこだわりもバートンらしい。 【denny-jo】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-01-24 23:17:47)
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