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《ネタバレ》 私にとって井上雄彦という漫画家は、才能溢れているけれどこだわりが強すぎてうまいこと物語を完結させる勇気がない人、という認識です。
この漫画家が自ら映画監督ということで、期待しすぎずに公開を楽しみにしていました。 アニメというより動く漫画を見ている気分でした。 ドラマティックだけど静か。音楽やセリフや解説で語るのではなく、人物の細かい動きや息づかいで感情を表し、クルクル変わるカメラワークで試合のスピード感を表現しており、目まぐるしく動き続ける試合の合間に静かな過去の場面を挟み込んでいく手法も実写映画みたいです。 そういう意味では子ども向けのアニメではないです。 また、原作に執着しすぎている人にも不満があるかもしれませんが、じゃあ原作未読の方が楽しめるかというと、総じて余計な説明がないため作品を語る上での大前提があってこその感動は薄いかもしれません。 私は、井上雄彦らしい芸術性の高い良作だと感じました。 【denny-jo】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-01-03 11:54:25)
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