タイトル名	薔薇の名前
製作国	仏,伊,西独
上映時間	130分
ジャンル	ドラマ,サスペンス,法廷もの,ミステリー,小説の映画化

「ハンニバル」を観て、この映画のことを思い出した。共通するのは暗黒めいた中世ヨーロッパのイメージ。
修道院で起こる殺人。死を招く知識。奇形の修道士。ミステリアスで不気味なものだらけ。
人間が作り出したキリスト教的「真実」。「真実」にそぐわないものは、事実さえも歪曲される世界。魔女狩り、禁書、異端裁判・・・。
そういった中世の世界観を、探偵として修道院を訪れる主人公の眼から体験していく。妖しい世界にどっぷり浸かることができ、その上、謎解きもまたおもしろい。
原作は記号学者によるものだが、そんな背景とタイトルの意味するところが最後に分かる。はまればはまるほど深い映画だ。

作品のレビュー数	92件
作品の平均点	6.92点
作品の点数分布	0 1 1.09％ 1 0 0.00％ 2 0 0.00％ 3 2 2.17％ 4 4 4.35％ 5 12 13.04％ 6 11 11.96％ 7 27 29.35％ 8 18 19.57％ 9 14 15.22％ 10 3 3.26％
作品の標準偏差	1.73
このレビューの偏差値	56.91 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値