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《ネタバレ》 これまでの作風を継いでそれなりに楽しめたけど、期待しすぎた感じ・・。
まずブロフェルドのキャラがショボ過ぎる。実はボンドの義兄って世界観狭すぎでしょ。 組織の野望が達成されるか否かの瀬戸際に、全く無関係にボンドにストーカーのように張り付くのはボスとしてどうなのか。挙句に地面に這いつくばらされ、目の前でイチャイチャされて悔しがる・・て中高生ですか。 前作同様サイコマンだけど、風貌もセリフもスケールが小さく、今まで登場した錚々たる悪役達の上に立つ人物とは思えない。単なる神経質な小男って感じ。 思い返すと、ドクターノォがいてクレップおばさんがいてラルゴがいて、彼等を従えるだけの風貌と哲学を持つ1代目ブロフェルドがいる・・前代のスペクターは、しっかりキャラが作られていて素晴らしかったな・・と思いました。そもそもあの顔面の傷、若き日に理想に燃えて義勇軍に参加した時のものか、その後の裏社会の壮絶な権力抗争によるものか、色々と想像を巡らせてしまうものですが、あんなしょーもない経緯で付いた傷なんて・・正直勘弁してほしいス。 絵面というかロケーションが貧弱だったのも残念。「カジノ」だとカジノ会場、「慰め」はトスカの舞台と砂漠ホテル、「スカイフォール」はスコットランドの原野・・等々、007にはその作品を代表するようなランドスケープがありますが、本作にはそれが無い。夜のローマも、ロンドンも、モロッコ砂漠鉄道もイイ感じではあるけど、他の映画でも普通に見られそうな風景。クレーター基地も、歴代悪党の秘密基地に比べるととってもチャチな感じ。どうも監督の続投が裏目に出てしまったような。 スペクターの秘密会合のシーンは良かったです。たっぷり取った間が、夢の中にいるような雰囲気を醸し出してイイ感じでした。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-05-15 18:23:40)
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