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ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版> のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版>
製作国米,香
上映時間116分
ジャンルアクション,サスペンス,SF,シリーズもの,犯罪もの,刑事もの,ハードボイルド,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 デッカードがレプリカントで4年の寿命だとすると、早く死ぬロイ(ハウアー)よりも新型って事ですよね。しかも抹殺専用に開発されてるから、あらゆるレプリカントの機能を体力・知力で凌駕してるはず。それなのにまともに自力で倒せたのは女性2体だけで「慰安用カワイコちゃんタイプ」にすら悪戦苦闘する有様。当時ヒットしなかった要因であろう「デッカードの弱さ」は、個人的にはいかにも人間ぽくていいな…とか思って観てたんですが。それどころか元々はタイレル博士ですらレプリカントという設定もあったそうな。ガラスのピラミッドの頂上に安置されるタイレル博士の遺体をロイが発見するシーンなどもシド・ミード氏によりデザインされていたそう。(さぞや美しいシーンになってたでしょう。)これはこれで「最後に世界がひっくり返る」という魅力的なオチですが・・。しかしこれだと、新たな肉体を用意して記憶を移植すればロイ達も延命できたという事に。抗う事の出来ない死に対峙してもがきながら全力で生き続けた…といったレプリカントに感情移入できる要素が大きく削がれてしまいます。単に「タイレルに騙された可哀そうな人」って話になってしまう。デッカードを助けた理由も、単に「仲間だと気付いたから」という解釈で片付いてしまいそう。その他諸々の点でデッカード=レプリカント設定は、劇場版にあったの多くの本作の本質的な魅力を犠牲にしてしまうようで個人的に嫌です。監督に軌道修正させてあの「劇場版」を完成させた会社や投資者側の人達に逆に拍手を送りたいくらい。当時の「投資者の口出し」というのも、単純に儲けのためだけでなく、それなりに真剣に作品の本質を熟慮した上での事だったんでしょうかね…。
番茶さん [DVD(字幕)] 8点(2012-02-05 13:52:31)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 57件
作品の平均点 7.16点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
211.75%
323.51%
435.26%
523.51%
61322.81%
71017.54%
81221.05%
9610.53%
10814.04%
作品の標準偏差 1.93
このレビューの偏差値 52.27
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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