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柴咲コウはやっぱり不機嫌だったり怒ってたり恨んだりしてる時の方がイイなぁ。彼女の、ほとんど全編笑ってないぶす~っとした顔が印象に残る映画でした。で、内容はと言うと、ゲイってものの捉え方が類型的過ぎてしまって、あんまり深みが出てなかったかな。お爺ちゃん達がゲイとして生きてきました、って人生模様があんまり見えてこなくて、オカマ演じてます、って程度にしか見えなくて、洋モノの「Mr.レディMr.マダム」とか「バードケージ」みたいな、本当にそういう生き方をしてきた人なんだなぁ、って思わせてしまう存在感がないところが軽い印象になっちゃってます。彼等(彼女達)に対する風当たりについてもあまりにありきたりですしね。あと、バカくさいノリと真面目なノリとがグチャグチャしてヘンな状態になってるのがどうもねぇ。もっときっぱりバカくさくても、いい映画にする事はできたと思うのですが、多分この監督さんはそういうノリが上手くないのではないかと。バカくさいシーンが浮きまくってしまってますからねぇ。クラブ、って言うかディスコのシーンが野暮ったくて撮り方が下手くそなのは邦画の常なので、まあ今更ツッコんでも仕方ないですか。でも、人生最後の楽園を守りたい人達の切ない気持ちは感じました。ああいう生き方も素敵やん、みたいな。いや、オカマとして生きる、ってコトでなくて。あ、いかん、オカマとゲイとはまた別だな。この映画では結構ごっちゃになってましたけど。
【あにやん🌈】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-09-13 01:09:02)
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