Menu
 > 作品
 > ハ行
 > 花咲く港
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
花咲く港 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 花咲く港
製作国
上映時間83分
ジャンルドラマ,コメディ,戦争もの,モノクロ映画,犯罪もの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 松竹は80年代、銀座に古い映画を見せてくれる劇場を持っていたのですよね。今はゆとりがないのか、そういう機会は東宝のシネコンの特別上映くらいになってしまっていて(名画座で上映されるのは新しい映画ばかり)、映画って見られる機会に見ておかないとね、と今になって強く思うようになりました。さて、その松竹シネサロンで見た「花咲く港」。戦時下に作られた白黒映画のフィルムは傷だらけ、雨が降りまくり状態でしたが、そこには心豊かな日本の姿が写し取られていました。小さな島社会に訪れる波乱は、ひたすら性善説に基づく物語。島民を騙そうとやってきた二人の詐欺師が、結局は島の人々のために尽力してしまいました、というコメディ。そこにはまだ戦争の暗い影は殆ど感じられず(台詞に登場しますが)、ゆったりとした人の暮らし、古き良き日本人の姿が描かれています。このすぐ後、日本は大きな転機を経て全てが変化した事を考えると(「誰が、何が良かった悪かった」という判断は安易にしたくないのですが)、失われた日本が見られるこの映画は、それだけでとても貴重な存在だし、これを見て今の日本についてちょっと考えてみるのもいいかもね、って思うのでした。それにしても黄門さまはこの頃からずっとあのまんまだったのねぇ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-27 13:28:08)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5133.33%
600.00%
700.00%
8266.67%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 55.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
花咲く港のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS