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春が来れば のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 春が来れば
製作国
上映時間126分
劇場公開日 2006-03-25
ジャンルドラマ,音楽もの
レビュー情報
《ネタバレ》 善人から悪人まで(善人ぶった悪人も)を器用に演じ分けるチェ・ミンシクの、これは根っからの善人型映画でした。器用貧乏でどん底状態の音楽家が、田舎町にある中学の吹奏楽部の講師になり、忘れていたもの、失っていたものを取り戻してゆくという、ほんわかしたいいお話。寂れゆく炭鉱町を舞台にしているので『ブラス!』か『フラガール』か、って感じの映画だったりしますが、物語は主役の講師を大きく追いすぎている感があって、ダメな吹奏楽部が上手くなっていって、コンクールに出場して、という結構肝心なメインストーリーが弱いのが欠点。練習シーンなど殆どなく、いつの間に上達したのか、どうして聴けるモノに変化していったのかが全く欠落しちゃってるのはどうかと。部員のキャラが立ってるのがほんの数人、その数人にドラマが与えられてはいるのですが、主役の物語のウェイトに圧されて半端な感じになってしまっています。他にも町の人々のドラマが描かれるものの、半端に薄いドラマを与えてしまったなぁ、といった印象。もっとメリハリ付けてハッキリ泣かせに走っちゃった方がいいんじゃないの?みたいなエピソードもあり、全体的に淡々とし過ぎている感がありました。主人公の曖昧さが、そのまま映画の曖昧さに繋がっちゃったかな。役者がみんないいだけに、脚本と演出の弱さが惜しまれます。ただ、韓国の田舎のほのぼのとした人情物語は、昔風でちょっとノスタルジックで(40年くらい前の日本映画を見ているようです)、しみじみとした味わいを感じる事ができました。
あにやん‍🌈さん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-11 02:09:44)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 6.40点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.02
このレビューの偏差値 46.15
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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