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《ネタバレ》 演出とカメラ、音楽が平凡でありきたりなのが残念ではありますが(また学校の体育館映画か運転免許センターの講習ビデオ風・・・)、役者と脚本はそれを充分に補っていたと思います。家族の崩壊を一歩引いたところから客観的に眺めていた主人公が、自分が悲劇の中心となった時、そこから家族の意味を感じてゆく、ひとりでは越えられない痛みについての映画でした。映画紹介なんかのイメージから家族の崩壊を描いてゆくのかな?と思ったらそれは冒頭2分ほどで全て説明されていて、映画は主にそこからの再生を描く感じで、なので映画が悲劇に寄らず重たくならずに見られました。だからこそ後半で巻き起こる悲劇が物語的にあまりに大きすぎて、映画は家族からも離れてゆき、なんだか違う映画になっちゃうんでないの?という感じになるのですが、その事がきっかけで自分と家族、他人との関係を見つめてゆく流れになるので、結果的にはアリなのでしょう。前記の平凡なカメラ、何故にシネスコ?みたいな違和感も、最後の歩きのシーンに映画の神様が降りてきたような一瞬があったので、終わり良ければ、というところですか。個人的には転校生で恋人になるカレがあまりに私の友人に似てるので笑えてきてしまって仕方ありませんでしたが、それゆえに後半の展開に普通以上に感情移入しちゃったかも。
【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-02-03 17:49:39)
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