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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
製作国
上映時間126分
劇場公開日 2012-09-07
ジャンルアクション,サスペンス,コメディ,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ドラマシリーズから見続けてきた身としては何だカンだ言ったってその軌跡には感慨深いものがありますし、タナボタながらも青島と室井について一応のケリを付けてくれていたりもして、なのでファンとしてこの点数。オープニングの各キャラの軌跡を辿る映像のコラージュに、会社の仲良しみんなで見に行ってぎゅうぎゅう詰め状態の日劇のロビーで過ごした時間を懐かしく切なく思い出してジーンとなって。ただし、じゃあ手放しで良かったって喜べるのかと言えば・・・。まず完結編なのだからとばかりにこれまでの細かい遊びネタを画面端まで詰め込んであってウザいです。ファンとネタを共有して楽しみまーす、っていうのはもう古いと思うんですよね。80年代のアニメか?っていう。毎回映画をグダグダにさせる原因になるどうでもいい脇エピソードを今回あまり目立たなくさせて物語の主軸を一本化して簡潔にした点は良かったですが、その過程には疑問いっぱい。事態が進行中の状態で何故幹部連中が幕引きを謀れると思っているのか意味不明ですし、クライマックスの青島と室井の連携は始めにシチュエーションありきで無理矢理な感じ。でも、最大の疑問は『踊る』って結局何だったんだろうなぁ?ってところで。前作は業界の事情やしがらみが脚本に反映されるという、警察機構の体質云々を問える資格の無い、「作品」と呼びたくないレベルのみっともない作品でした。それに比べれば今回は一部不自然ながらもそのハードルを越えて作品として成立させている分マシなのですが、このシリーズが一貫させてきた事、凶悪犯罪者に一切の人間性を与えず絶対悪として切り捨ててきた事が今回、破られているのですね。組織内部の犯罪だから、やむにやまれぬ事情を設定する必要があるから、それは作品を完結させるためには必要だったから? それって結局「身内に甘い脚本」となったんじゃ? 脚本が逃げに走った事でシリーズ全体がボヤける結果になったという。長く親しんできた登場人物の行く末に感動させられつつも、最後の花道を飾りきれなかったちょっと残念な面の残る作品でした。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 7点(2012-09-09 14:21:45)
その他情報
作品のレビュー数 61件
作品の平均点 4.92点
作品の点数分布
034.92%
123.28%
258.20%
369.84%
4711.48%
51016.39%
61422.95%
7813.11%
834.92%
923.28%
1011.64%
作品の標準偏差 2.26
このレビューの偏差値 54.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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