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舟を編む のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 舟を編む
製作国
上映時間133分
劇場公開日 2013-04-13
ジャンルドラマ,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  松田龍平という人、いつもリアクションの薄~い演技しかしなくて、なんか魅力に欠ける役者だな、と思ってたのですが、この役はまるでそんなリアクションの薄い彼のためにしつらえたような役のようで。
 で、だからピッタリとハマっていい感じだったのか?っていうと、そこに演技の幅というか余裕が無いためにぎこちなくて真面目というよりはマトモではない気持ちの悪い存在に思えて仕方なかったのですが。

 で、この監督の作品としてはやたら真面目に静かに作られた映画で、でもその方向性にも疑問たっぷり。いや、いい映画なんですけどね、そこにも真面目である事の気持ち悪さが存在していて。
 ゲル状料理によって判りやすく立てられるフラグ、除夜の鐘の音や窓の外に降る雪、トラさんを継ぐもの、その記号化された「真面目なキーワードたち」の居心地の悪さ、特異である事を排除してゆく事の気持ち悪さがなんとも・・・

 言葉の意味を編み出してゆくこと、それを形にする事を生業とすること、人と人を繋ぐ大切なものを守ること、そういう作品の重要なところはしっかりと描出されていたと思います。でも、それが真面目に意外性を排除したところで平べったく淡々と流れてゆく状態を見ると、そうなのかなぁ?って疑問が湧いてきて。
 これこそが日本映画だ、日本人だ、みたいな風になってしまうのは、あまりに一面的に、保守的に過ぎる気がしちゃうワケです。

 あと、妻に敬語使う夫、宮﨑あおいのポジション、下宿風生活等、『神様のカルテ』に妙にカブってたのはなんでしょ? あれも相当気持ち悪い映画でしたが。

 つーか、あの龍平のキャラはあれで本当に良かったの?
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 6点(2013-05-09 20:49:11)
その他情報
作品のレビュー数 94件
作品の平均点 6.57点
作品の点数分布
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100.00%
211.06%
333.19%
455.32%
51111.70%
61819.15%
72728.72%
82627.66%
933.19%
1000.00%
作品の標準偏差 1.46
このレビューの偏差値 47.31
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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